表面処理技術のスペシャリスト集団
株式会社レゾナンツ・テクノロジー
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レゾナコート(PTFE)

無電解ニッケルメッキ技術の応用によりNi皮膜に最大30%前後のPTFEを含有させた、PTFE複合表面処理で以下の特性を有します。

  1. 潤滑性
    PTFEを含有し優れた潤滑性を発揮します。
  2. 耐久性
    テフロンコートなどのフッ素樹脂コートの様に皮膜破壊が生じた場合に皮膜全体の界面剥離を生じません。
  3. 耐摩耗性
    高硬度のため、耐摩耗性に優れます。
  4. 大型ワークに対応
    SUSなどの2000㎜までの大型部品にも対応します。
  5. 均一性
    形状に左右されず、均一に皮膜形成されます。
  6. 薄膜
    3μm~20μmまで膜厚をコントロールすることができます。
  7. 耐熱性
    フッ素樹脂コートを超える温度での使用が可能です。


レゾナコート処理対応可能形状

レゾナコート処理にて対応できるサンプルの形状です。

項目対応範囲
最小対応形状小型ビス・ナット等
最大対応形状装置ベース等
2000×800×800(mm)に対応
最大対応重量260kg迄

処理対象品のサイズが上記の範囲を超える場合は、個別にご相談ください。

レゾナコート特性表

レゾナコートの性能データです。

項目性能備考
膜厚5〜20μmご希望により左記以上の
膜厚の設定も可能です。
電気抵抗90μΩ/cm熱処理の状況により変化有。
熱膨張係数13×10-6/cm/cm2・℃
耐熱性260℃PTFEの溶融点と同程度(物温)。
硬度Hv 400
(Max.Hv700まで対応)
・Hv400(非熱処理時)
・Hv700以上(熱処理時)
摩擦係数0.15熱処理により変化有り。
撥水性約120度水接触角(平均値)
表面組成
Ni・P主体 フッ素含有率26%~32%*SUS標準値
*26%±3%を標準として提供

弊社にて実施したレゾナコートの性能試験の測定結果/スコアです。

特性試験測定結果/スコア
耐摩耗性テーバー式摩耗試験360mg
密着性碁盤目試験10点
エリクセン試験2.5mm
屈曲試験6mm
デュポン式衝撃試験40cm
耐食性塩水噴霧試験480時間以上

* 上記の数値等は、当社標準品サンプルに基づきます。
* 母材の影響を受けているデータが含まれております。


レゾナコートとフッ素コートの対比表

レゾナコートとフッ素コートの対比表です。

項目レゾナコートフッ素コート
成分Ni-P, PTFE, PFAPTFE, PFA, etc
構造Niテフロン複合膜単層膜
製法概略無電解反応法静電塗装法
膜厚(μm)5-20100〜400
耐熱温度(大気圧下)260℃260℃
膜の硬さ(硬度)Hv450 (500〜800)Hv200以下
膜の密着性
成膜可能母材鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミ一般金属素材
耐蝕性/耐薬品性
電気特性通電性非通電性
撥水性
組成(%)Ni (70%), PTFE (26%), その他 (4%)PTFE等
適用応用範囲半導体産業
一般工業用等
精密機器
半導体産業
一般工業用等