無電解ニッケルメッキ技術の応用によりNi皮膜に最大30%前後のPTFEを含有させた、PTFE複合表面処理で以下の特性を有します。
レゾナコート処理にて対応できるサンプルの形状です。
項目 | 対応範囲 |
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最小対応形状 | 小型ビス・ナット等 |
最大対応形状 | 装置ベース等 2000×800×800(mm)に対応 |
最大対応重量 | 260kg迄 |
処理対象品のサイズが上記の範囲を超える場合は、個別にご相談ください。
レゾナコートの性能データです。
項目 | 性能 | 備考 |
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膜厚 | 5〜20μm | ご希望により左記以上の 膜厚の設定も可能です。 |
電気抵抗 | 90μΩ/cm | 熱処理の状況により変化有。 |
熱膨張係数 | 13×10-6/cm/cm2・℃ | |
耐熱性 | 260℃ | PTFEの溶融点と同程度(物温)。 |
硬度 | Hv 400 (Max.Hv700まで対応) | ・Hv400(非熱処理時) ・Hv700以上(熱処理時) |
摩擦係数 | 0.15 | 熱処理により変化有り。 |
撥水性 | 約120度 | 水接触角(平均値) |
表面組成 | Ni・P主体 フッ素含有率26%~32% | *SUS標準値 *26%±3%を標準として提供 |
弊社にて実施したレゾナコートの性能試験の測定結果/スコアです。
特性 | 試験 | 測定結果/スコア |
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耐摩耗性 | テーバー式摩耗試験 | 360mg |
密着性 | 碁盤目試験 | 10点 |
エリクセン試験 | 2.5mm | |
屈曲試験 | 6mm | |
デュポン式衝撃試験 | 40cm | |
耐食性 | 塩水噴霧試験 | 480時間以上 |
* 上記の数値等は、当社標準品サンプルに基づきます。
* 母材の影響を受けているデータが含まれております。
レゾナコートとフッ素コートの対比表です。
項目 | レゾナコート | フッ素コート |
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成分 | Ni-P, PTFE, PFA | PTFE, PFA, etc |
構造 | Niテフロン複合膜 | 単層膜 |
製法概略 | 無電解反応法 | 静電塗装法 |
膜厚(μm) | 5-20 | 100〜400 |
耐熱温度(大気圧下) | 260℃ | 260℃ |
膜の硬さ(硬度) | Hv450 (500〜800) | Hv200以下 |
膜の密着性 | ◎ | ✕ |
成膜可能母材 | 鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミ | 一般金属素材 |
耐蝕性/耐薬品性 | △ | ◯ |
電気特性 | 通電性 | 非通電性 |
撥水性 | ◯ | ◯ |
組成(%) | Ni (70%), PTFE (26%), その他 (4%) | PTFE等 |
適用応用範囲 | 半導体産業 一般工業用等 精密機器 | 半導体産業 一般工業用等 |