弊社が提供する表面処理ソリューションには、耐食性や防水性などの機能性のみではなく、対象をあざやかに彩る装飾性を向上させる目的での開発事例もございます。
今回は、弊社が提供するイオンプレーティング(カラーリング)を施した美容ハサミを、試用品として活用いただいた下北沢のオーガニック美容サロンbecel様(https://becel.jp/)に、使用感についてインタビューを行ってきました。
普段の生活では馴染みが薄いように感じる表面処理技術を、身近な所でどのように活用されているのか、皆様に感じてもらえる機会にしていただけると幸いです。
弊社提供のイオンプレーティングを施した美容ハサミの使用感について、美容サロンbecelのマネージャーである柏木様にお話を伺いました。
レゾナンツ:
美容ハサミのカラーリングに興味を持って頂いたきっかけは何でしょうか?
becel 柏木様:
カラーリングシザーについては以前から知ってはいたのですが、他の会社さんの場合は、大抵はカラーリングされたハサミを既製品として販売しているんですよね。
レゾナンツさんでは、自分の思い入れのあるハサミを使って、それに追加でカラーリング処理ができるというのが1つのポイントでした。
レゾナンツ:
カラーリングされた美容ハサミの実際の使用感はいかがでしたか?
becel 柏木様:
10年近く愛用していたシザーをコーティング(イオンプレーティング)して頂きました。このハサミは長年使用しているものだったので、切れ味の劣化もあり、少し使うだけで頻繁に研磨が必要になっていたものでした。
今回のコーティングで、刃の切れ味が安定し、切れ味が長期間落ちにくくなったと感じています。最近ではハサミの研磨職人が少なくなっていることもあり、ハサミのメンテナンスが難しくなっています。
機械研磨だと刃先が尖りすぎてしまうせいで、研磨直後は扱いにくいハサミになってしまうのですが、今回のコーティング後のハサミにはそのようなことがありませんでした。
レゾナンツ:
提供させていただいた美容ハサミにはコーティング後に、バフ研磨という特別な処理を行っています。
職人さんによる研磨と比較しても費用がそれほど上がるわけではないので、切れ味の劣化が見られましたら、またご相談ください。
becel 柏木様:
ありがとうございます。これまでの使用感ですと、機械研磨に比べると切れ味の変化が緩やかになるような気がしています。
使用頻度にもよると思いますが、おそらく3ヶ月〜6ヶ月程度でまた研磨が必要になるのではないかと。機械研磨に比べるとメンテナンスの頻度は少なくて済みますね。
レゾナンツ:
最後にカラーリングについてお話を伺わせてください。(アンティークゴールド、ディープブルー、サクラピンクの3色カラーのうち、今回はアンティークゴールドをお選び頂きました)
becel 柏木様:
「期待していたよりもキレイな色が出た」というのが第一印象でした。
基本的に美容師の手元はシルバー一色になりがちですが、ここにもう1色のカラーを加えられるということはプラスのポイントですね。今回はハサミ1本だけの処理を依頼させて頂きましたが、例えば持っているハサミ5本を全部カラーリングしたいという人もいるのではないかと思います。
特に若い美容師の子たちは派手なものを好む傾向があるので、こういったサービスは受け入れられやすいのではないかなと。
レゾナンツ:
お忙しい所、インタビューのお時間ありがとうございました!
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いかがでしたでしょうか?
表面処理というと馴染みのない技術に感じますが、今回の美容ハサミのように日常のちょっとした所にお役立ちできる可能性の技術でもあります。
もしかしたらあなたの周りの身近なものを、もっと便利にできるかもしれません。「これは・・・!」というものがございましたら、ぜひレゾナンツ・テクノロジーにお気軽にご相談ください。